こんばんは。
お空に帰ったたまちゃんの締めくくり記事です。
今回私は約8年ぶりの40歳での妊娠というドキドキな出来事に、いつものようにオープンにFacebookで公表してしまいました。
私なりに長年ブログやSNSを使ってきて、隠すことによる後ろめたさとオープンにして何かあるかもしれない、というリスクを天秤にかけた上のことでした。
私の信条として、隠すよりもオープンにしたほうが有益な情報が得られるに違いない、特に自分がよくわかっていないことについては。ということがあります。
40歳での高齢妊娠、考えてもいなかった3人目の育児、年の差が離れた子供ということに対し、励ましの声などいただけたら嬉しいなーって気持ちがありました。
リスクとしては、未婚・非婚・子どもネタが嫌いな方・不妊治療中の方・婚活中の方などに対して不快感を与えてしまうのではないか、ということを心配しました。
100%良いという判断はできませんが、天秤にかけたうえで、
51:49くらいの気持ちで公表しました。
そして、タイムラインでさらっと流れたらいいと思っていたのです。
しかし予想を超える大きな反響をいただき、表立ったものとしてのほとんどは、同じようにとても嬉しく感じている、という内容でした。私もそれをいただき嬉しかったし、一方、まだ妊娠5週で胎嚢が見えたという初期の初期なので、あまりある喜びの声だな、と感じていました。
それでも40歳とは言え、流産率よりは継続率のほうが高いわけですから、
うまくいきますように、という気持ちもありました。
一方、うまくいかなくてもそれをオープンにするのは私には(ほかの方よりは)苦ではないだろうと考えていました。
そしてその後流産して、その投稿を書いた際、思っていた以上に反響をいただきました。
私もそうだったのよ、、、
同じような経験をしたの
大丈夫だったら、と祈っていたけれど残念だったね
私の時はこうだったよ
自然流産を待つ方針の産院で、つらかった
子宮外妊娠だったの
などなど、本当に多くの声をいただきました。ありがとうございます。
どの方にも私はいただくばかりで、気の利くお返事はできなかったのですが、寄り添っていただき、痛みを分かち合えたことがありがたかったです。女性のコミュニティ、共感力の強さを感じました。
流産自体が全体の15%という確率で、私の友人もアラフォー世代が多いので、もしかしたら5人に1人くらいはそうなのかな、と思っていたことは、本当にそうでしたし、皆さんがオープンに、クローズドにそれを書いてくださったことがとてもありがたく、癒されました。
今回分かったのですが40代の妊娠では流産率は30~50%と上がっていくようで、喜びの声の裏にはつらい体験をされた方も多かったと思います。また、今回では触れませんが、40代での妊娠中絶も20代と同等かそれ以上あるそうです。
これが、ピア・カウンセリングなんだと。
ピア・カウンセリングとは、辛い思いをした当事者同士が心を寄せ合い慰め合い、癒しあうというもの。例えば、がん患者さんなどにもあるコミュニティのようなものです。
おかげさまで気が楽になり回復が早まりました。
どなたも話したいことではなかったと思います。
でももしかして私も同じ経験をしたことで、同じように気持ちを分かりあえて、それがその方にとっても気持ちが楽になることであれば、私はオープンにしてやはり良かったと思うのです。
だから「そんな初期に公表しちゃってー」とご心配の声もあるかとは思いますが、後悔はしていません。
次は、ちょっと考えますけどね(;^_^A
男性などもどう声をかけていいか困っていたようですし、私も一度経験したことなどで次は皆さんにあまりご心配をかけたくないなと思っています。いろんな覚悟はできています。
それから、このブログにたどり着いた20代やアラサー世代の未婚・既婚の「子どもはまだいいやー」っていう人や男性にも実はこの内容を知ってもらいたいのです。
どうしても、世の中、
「40でも産める」
といった記事が目立ちます。
でも今回自分が当事者になって、
流産を経験した方はほんと皆さん痛感されているということですが、命の誕生は奇跡と奇跡の繰り返しで。授かりたくても授かれない、着床しても、産んでも失ってしまうことがあるということを知ったのです。経産婦では40歳過ぎの妊娠率は20パーセントを超え流ので私はそこにわずかな望みをかけますが、初産では1〜5パーセントくらいなのが現実です。卵子、精子の老化による自然淘汰や先天性異常のリスクも高まります。
私は今いる2人に関しては妊娠・産後時に大きなトラブルもなかったので、これまで気軽に育児をしてきました。でもこの流産があってから、この2人がいることはものすごく尊いことなんだ、と知りました。
この後何度の不妊や流産を経て次の子に出会うのか出会わないのかわかりませんが、
上の2人以上に成長を心配するだろうし、一つ一つに喜び、溺愛してしまうかもしれません。それくらい自分の価値観を変える出来事でした。
少しでも授かり、母子ともに安全に産むことができる可能性を高めるために、
どうか、子どもがいつか欲しい人は年齢やリスクなどのことも考えて、
キャリアプランを再度考えてほしいのです。
そしてもちろんスラック(余裕)を作ることや体を整えることを忘れないでほしい。
私が30で上の子を妊娠したときは、
それまでがむしゃらに働いてきたり趣味をしていたけれど、
「このままでは育児と家庭の両立はできないので独立してワークライフバランスを作ろう」と考え、行動し始めたまさにその瞬間でした。
いざそのときにいっぱいいっぱいにならないように、どうぞスラックをもって、
できれば妊娠の適齢期に、「さあいらっしゃい」と言える状況を作ってほしいと思います。妊娠の適齢期ということは、子どもにとっても安心して育つ環境を作ってあげられるということです。40代、50代になれば親も病気の一つもするでしょう。一緒に遊ぶ体力も落ちるでしょう。兄弟を作るにもギリギリすぎるかもしれない。
人生100年時代、この数年のキャリアが大きな違いにならない、ということを信じて考えてみてはいかがでしょうか。
娘にもそのことを伝えていきます。
そのために活動し始めたことに関しては、次の記事で書きます。そんな風に影響の輪を広げられたら、さらにたまちゃんがお腹に来てくれたことに感謝感謝なのです。
ごめんね、ありがとう。 (?産まれることができなかった赤ちゃんから届いたメッセージ?
- 作者: 326(ナカムラミツル)
- 出版社/メーカー: サンクチュアリパプリッシング
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: ハードカバー
- 購入: 8人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
参考
この本良かったです。