前回の話の前の話になります。
今回、中1の娘が入学して1ヶ月足らずの5月半ばに問題行動を起こして学校と我が家に児童相談所が来ました。そのときは、親子、児相の人と話して「通報があったので一応お話を聞かないとで…」ということで、なんでだろうね、、という話になり、学校の先生ともそういう話だったのですが、その翌々日に学校の教室で刃物を2回出す、という問題行動が起き、親である私は顔が真っ青になりましたし、学校に呼び出されました。
この数行だけでも分かるように、状況は、非常に複雑なのです。
まさか3年間通塾して、中学受験をして、第二希望に合格して、本人も希望の学校で、はたから見ても良い感じの学校だったので、そこでそんなに本人がストレスを抱えるとは全くと言っていいほど私は心配していませんでした。
通学距離は40分ほど。遠すぎるわけでもありません。
今までとは違って親も子も6時に起きる、起こす、お弁当を作る、満員電車、という大変さはありましたが、なんとかそれも乗り越えつつありました。
ゴールデンウィーク開け、世間一般的にこういう時期は5月病というのが流行るし、実際に人身事故も芸能人の自殺も多かったです。なので、私も子どものことは心配でした。連休明け、1日目は遅刻しなかったけれど、2日目から3日連続遅刻して、そのことで2日目、3日目には「心の病?」と心配しつつも、まじめに「なんで遅刻するの?そんな一人ぷらっと後から入ってきたら教室のみんなの意欲がそがれるじゃない。先生にもそんなことで注意をしてもらうなんて申し訳なさすぎる… 朝起こしているし、起きれているんだから行けばいいだけじゃない」と、𠮟責しました。
3日目には、学校の先生からもお電話もありました「3日連続遅刻で、3日目はお母さんのお弁当が遅かったからということですが本当ですか?」と。いえ、違います、、と。
それで、うそをついたのね、とも叱責しました。
”だったら(遅刻をお弁当のせいにするなら)明日はもうお弁当作らないよ、というかお弁当頑張りすぎているから手を抜くよ。そもそもお弁当は学校で買えるのに、あなたが3階の教室から地下に行くのがめんどくさいというからママは作っているんだからね。。。欧米では、お弁当は本当はスナックレベルでもいいとされているんだよ、明日はパンとマカロニサラダ(本人が好きな物)だけだからね”
と言いました。
いいよ、と本人は言って、そのあと、ゴールデンウィーク開けから父親にねだり与えてもらったスマホで入ったLINEのグループに、
「お弁当が手抜きなこと」などをつぶやいたそうなのです。
だから、それが原因で、「食べさせてもらってますか、虐待じゃないんですか?」と他の保護者の方から通報が入ったのかもしれないね、ということになりました。
他にもお母さんは何か怒ったりしますか?と言われて、
私は、起きなさい、お弁当箱出しなさい、お風呂に入りなさい、歯みがきをしなさい、くらいしか言ってないです…と言って、「それじゃあ、普通ですものねぇ。。」と言われてしまいました。それだって、言わなくていいものなら言いたくないけれど、それこそ保護者だからこその責任感で言っているのです、と。それを諦めて、放棄すると虐待(ネグレクト)になりますよね?と。
そうですねぇ、、ということで児相の方は帰ったのですが、その翌日か翌々日に今度は学校で娘が授業中に小型カッターをカチカチして、それを前の席のお友達が取り上げてくれて、返さず、娘が「返して。返さないんだったら赤ペンで書くぞ!」と言って、それでも返してくれなくて実際に赤ペンでその子の制服のシャツに線を書いてしまったそうなのです。
そのことは、授業の後に娘が学年主任の先生に「あの人泥棒なんです。私のカッターを返してくれないんです」と言ったことで判明しました。
その日の午後、娘は学年主任の先生と2時間。
私はその間担任の先生と2時間。
最後に3人で1時間話しました。
担任の先生と話しているときに
「お母さんにはいずれにせよ学校に来ていただければならないと思っていたのです、こんなことになってしまって。。実は他のお母さんからLINEのスクリーンショットをもらっていまして、そこにリストカットを試みたことがあるとか、家庭に居場所がない、ということや朝ごはんを食べていないなど書かれているのです、その親御さんからはこのような子がいる環境で子どもを学ばせることに不安を感じています、というクレームをいただいています」
ということをおっしゃられたのです。
もう、ダブル、トリプルショックでした。
(そしてその後4番目のショックに、GW明けすぐに娘が前の席の子の手をはさみで挟んでいたことも発覚します)
その日の先生と私たちは、娘に
「LINEにそんなことを書いてはいけないよね?」「学校で刃物を出してはいけないよね?」「スマホに依存したらダメだよね?」「なんかあったら私たちに言って」
ということが精一杯でしたが、本人には全然響いていません。
本人の言い分は、
「LINEをして何が悪い?」「そのグループのみんなはただ吐き出しているだけって分かってくれている」「女子と気が合わない、そこにいないかのように扱われているのが不満。みんな死ねばいいのにと思っている」「学校以外の中1LINEグループにも入っていてそこもいい息抜きになっている」「自分の好きなゲームの話をできる人がクラスにほぼいない」「女子がうるさい」「学校が始まる前の教室がうるさいから早く行きたくないんだ」「昼休みやにみんなは外で誘い合って食べているけれど自分は誘われない(行きたいわけじゃないけど不安)」「休日も女子は待ち合わせて遊んでいるようだ(自分は誘われても行けないけど誘われないのは寂しい)」
という気持ちを話しました。
それに対して、私たちは、それをしっかりとは受け止められなかったかもしれません。
問題行動を起こしたのもあるし隣りの女子がうるさいということであれば、席替えをしようか、と先生は提案してくれ実際に翌々日くらいから娘は一番前の席になりました。(うまいこと)
娘に対しては、大人からは、
女子はグループができるもの
あなたは男子や話が合って一緒に帰ったりする女子が一人いるからいいじゃない
急には仲良くなれない
仲良く見える子たちも付き合いとか大変だと思うよ
6年間という長い間なんだからまあ、そう気負わずに
好きとか嫌いとか白黒させるには早いじゃない
部活は楽しくてよかったね
無理してみんなと話さなくていいよ
という風に畳みかけるのですが
本人は小学校のときは違う、という違和感も強いようなのと、スマホのLINEグループの存在がどうも怪しく
イライラしてカッターをカチカチしたのもそのLINEグループを女子に揶揄されたのが原因みたいで
なかなか腑に落ちてくれませんでした。
その前後、私は中1になる時に子どもにはとてもストレスがかかること
私立に行くことで気の知れた友達と離れ離れになっている不安があること
を知らなかったことに反省し、
私自身も、
中学生なんだから
それくらいできるでしょ
なんなら塾とかないんだから家のことも手伝ってよ
という希望と期待を押し付けていたことに気づき反省したのです。
そのあたりのことは一気に思春期に関する本を読み漁り、お友達で不登校や自閉症のお子さんがいる人にも相談をしたりして、少しずつ、「中1の子どもにはケアが必要だ、それもこれまでとは違う類の」
ということを知っていったのです。
そして、その日の帰り道、スマホやLINEに関して制限するよ、と話した後にも娘が部屋にこもってスマホと向き合い「ご飯だよ」と言っても出てこなかったので、もうダメだ、と、スマホをその日に取り上げました。
そんなことがあったのですが、問題が解決していない気がして、翌週、児相の人が来たときから予約していたスクールカウンセラーさんへの面談へと話は続いていきます。
そこの面談で自閉スペクトラムの可能性を指摘されるということになります。
家庭ですぐに、できる対応は取り始めることにしました。
まず、娘は長女だったので自分ファーストにされた経験が少ない、記憶に薄いとのこと。春休みに一緒に出掛ける予定は増やしましたが、たしかにと彼女の言い分をよく聞くようにしたりやる気がないときに無理させないで「慣れない学校に行っているだけでえらいね!」とリスペクトしながら接するように変えました。
ちなみに、習い事や、外組織のキャンプなどは普通に通っています。
学校での自分が、居場所がないように思え、少々窮屈なようなのです。
そのとき読んだ本たち
昨日調べた内容
受験鬱について
若い女性のリストカットについて(娘は実際には傷はありませんしカッターもとても小型です)
多いようです
男の子は、リスカの話が合ったから取り上げてくれたのではということです。
私は、発達障害の特性の可能性ももちろんあるだろうけど、
適応障害とか受験鬱とかいろいろ複雑に絡み合っていたり
いや、時が来れば解決するのかも、とも思っていて、どうしたもんだか、なんだか難しいなと感じています。
ちなみにカッター自体は、自分もやったよ、とか自分の学校にも刃物系ありました、と大人の方から慰め!?をいただいて、そっかあるのか、、ということは先生方の経験値が足りない?なぜその変化に気づけない?なんていうことも不安になったりしています。