家出して20時間。
11時にアパホテルをチェックアウトして、懐かしい喫茶店でペリカンパントーストの軽食。
夫からはおやすみ、以降連絡もないし。
たんまり飲んだかな。缶捨てたかな。
本を書いていて多少スッキリしてきたけど、横になれなかったり晴れてるのに自宅を換気できないのが辛いし、家で夕方しなきゃいけない仕事があるから帰らなくてはいけない。
書いていても、答えは出ない。
ただ、妊活のことは忘れられた。
もっと大きなところからイマを見ることができた。
本にまとめてみると、2017〜2018年の約一年の婚活で、私は20人の人に会っていた。よく、頑張った。
そんな自分をあまり無理させてはいけない
それが終わってすぐに共同生活で、妊活だなんてやっぱり疲れてたんだ
って、わかった。
夫とどういう話をするかわからないけど、帰って、子どもたちが帰るまでの間、ちょっとゆっくりしたい。
耳が遠いマスターが営む喫茶店で流れたレコードは、中島みゆきだった。
この街らしい。
タクシードライバーの歌が印象に残った。
"ゆき先なんて どこにもないわ
ひと晩じゅう 町の中 走りまわっておくれよ
ばかやろうと あいつをけなす声が途切れて
眠ったら そこいらに捨てていっていいよ
タクシー・ドライバー 苦労人とみえて
あたしの泣き顔 見て見ぬふり
天気予報が 今夜もはずれた話と
野球の話ばかり 何度も何度も 繰り返す
タクシー・ドライバー 苦労人とみえて
あたしの泣き顔 見て見ぬふり
天気予報が 今夜もはずれた話と
野球の話ばかり 何度も何度も 繰り返す"