ちょっと前になりますが、柚木麻子さんのこの本を読み終えました。
早稲女、女、男
すんごい面白かったんですよ。
そう、早稲女(自分)って、男でも女でもないんですよね。。
男性に奢ってほしい癖に奢ってほしくない(差がつく気がするから)
先輩にならOK 、後輩男子には奢る
そんな感覚。わかりますか?
社会人になって初めて、合コンで、男女の料金が違うということを知りましたよ、ほんと。先輩から奢ってもらうという体育会的なものは理解できるけど、男女で違うって、ずっと共学だった私には意味が分からなかった。(多分今も高校の同窓会とかはばっちり割り勘間違いなしです)
総合職で会社員になり、わーい、負けずに残業するぞするぞって本当に思ってた。17時に帰るOLには全く今でも憧れない。出張三昧で23時からテレカンがある世界が幸せだった。熱い熱い日報を、日が変わるまで書いた。年俸制?welcome.
男勝りとも違う。
勝りたいわけではなく、下になりたくないだけ。
あーこの言葉いいな。すべてがこれに表現されてしまう。
だから、貴方のことを待ちます、とも思えないし、
自分がいいなと思ったらアプローチしちゃうし、
ついていきます、とも思わないし。
自分の人生は自分で切り開かなくっちゃね、って思うし、
女々しい男性がいたらイライラしちゃう。
結婚しても、「なんで私ばかりご飯を作らなきゃいけないの」
「なんで私は働きに行けないの」
って本気で思っちゃうし、(しっかり取り決めればOK)
自分のほうが稼ぎが多くて、相手が家事をしてくれてもむしろ構わない。
ってふつーに思います。
海外転勤のある仕事もしたかったし、出張も好きだった。
出世競争にも興味がある。権力者にもなってみたい。
でも、家庭を持つお母さんにもなりたかったから、あきらめた。
だから、それを実現している男性に自己投影をして好きになってしまいがち。
そんなややこしい人なんです。
そんな早稲女と早稲男の恋愛話(だいたい早稲男は一歩下がってついてきてくれる女子大卒の方々と平和に家庭を築きます、そして早稲女は余ります・・・)のお話です。
後半は、悟りを開いて一歩下がってついていく女子たちの話も書いてあり、それができない早稲女の話も書いてあり、不器用だなーって思いながらもともかく面白い本でした。
インスタや、Amazonのレビューを見ると、「うっそ、こんな人いるの?びっくり」みたいなのが多くて、いかに自分(たちが)特殊かと思い知らされました。
そんな私でも、普通に幸せになりたいんです。
普通って、なんだろう・・・。
そこらへん、立教の子とかすごく立ち回りが上手だなぁと思います。
ここからは高学歴あるあるかもしれないけど、
似たような分野だとつい自分と比較してしまうし、年が同じだと張り合ってしまう。
だから文系と理系、とか、全然違う才能を持っている人同士でお互いにないものをリスペクトしあうのが理想かなって思います。婚活ではその何かないものを求め、ほとんど早稲男とは繋がらない…だいたい他大の人ばかり。京大、上智、理系、あるいは全然違う人、などが多かったです。
主人公たちに、幸あれ!!