chikachanの日記

一期一会を大切に。とあるバツ2のシングルマザーから再再婚をしてステップファミリーを築くちかちゃんの日記です。

サイコパス

いやー、面白かった。

 

ちかちゃん版の『サイコパス』のブックレビューです。

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 『利他学』と『サイコパス』を読みました。

利他学も面白かったのですが、後に読んだサイコパスの方が鮮烈で、気づきを書きます。

先月末モラハラについて随分考えましたが、この本を読んで相手がサイコパスだったのだなぁ、と思いました。


サイコパスというと、犯罪心理学とかで残虐な事件の際に取り上げられがちですが、この本は、もっと100人に1人と言われる身近なサイコパスについて知りましょう、という本です。


私が関わった相手は、自己愛が強く、理不尽なことも多く、これはモラハラかな?と思うほど話していてすごく違和感がありました。

例えば、私が「デリヘルで起業する人はなんか嫌だ」と言ったら、

「何で嫌なわけ?法的に認められていることをなぜあなたが個人的に嫌だとか言うわけ?俺はデリヘルをする友達を否定しないよ。あなたはいつも否定から入るよね。(チッ)友達なんだから否定しないでしょう、普通」みたいに言われました。私は「否定しないけど、友達としては距離を置きたい」、と言いました。そして、「ああ、私が至らないのかな、でも普通違うよね・・・」と思って反論しても伝わりません。
これ、普通の道徳心の人なら違和感ありますよね??

それがまさに、サイコパスの倫理観の欠如、「自分に関係ないから気にならない」のパターンだと思います。


一方私がうだうだしていたのは、サイコパスの人は虚言も多く、その壮大なスケールの話は若干魅力的にも感じてしまうからです。でもお付き合いしてすぐに色々違和感があり、いや、違う、ダメだ、離れないと。と気づいてここにも違和感を書いていました。

相談した周りの人からも、「え、相手にしなけりゃいいじゃん」とか言ってもらってようやく客観視できたのですが。
どこかしら、「あんなに自分が正しいと信じ込んでいるんだから彼なりの社会観があるんだろう」と思っていて、ぬぐい切れていませんでした。
その感覚の違いがこの本を読んでわかりました。(個人差はあるようです)

中野信子さんの本では、

”このようにサイコパスにも必要な意味があるために現在存在しているので好むと好まざると関わらずサイコパスと共存していく道を模索するのが人類にとって最善の選択である”と締めくくられています。

こわいー、パートナーとしては嫌だ、と思いつつも、人類にとって必要悪である面もあるのだと分かりました。

それから、本書では犯罪を繰り返す負け組サイコパスと、社会的には成功を収めている勝ち組サイコパスがいるという風に分類、分析しています。例えば、スティーブジョブスや毛沢東、ケネディ大統領のように歴史的偉業を収めていたりもすると。サイコパス=敵、いなくなれ、ではなく、うまく距離感を保ってサイコパスに向いている仕事などをしてもらえたらいいのかな、と思いました。その面を以下参考までに書き残しますね。(こういうことを書くこと自体私の調和性と公平性かもしれません・・・)

<引用・抜粋>

◆サイコパスが重視する道徳性、重視しない道徳性◆
↓ 1、2は低く、3~5は高いとのこと。ヤクザの論理に近いものがある気がします。

1、他人に危害を加えないようにする道徳心
2、フェアな関係を重視する道徳心、例えば自分が浮気をしてもいいが相手の動きを許さないといったことをしない公平さ
3、共同体への帰属、忠誠心に関する道徳心
所属する集団や組織を大事に思う気持ちも道徳心の1つ
4、権威を尊重する道徳心
自分より強いの上の人を病、逆に自分よりも地位の低い人には反抗許さないといった、序列の重視
5、神聖さ、清純さを大切に思う道徳心
これには宗教心、信仰心を含む

◆サイコパスの診断基準◆

表面的な魅力、不安の欠如、罪悪感の欠如、信頼できないこと、不誠実、自己中心的、親しい関係を継続して作れないこと、罪から学ばないこと、情動の乏しさ、自分の行動が他人に及ぼす影響を鑑みることができないこと、将来の計画を立てられないことなど16項目
(度合いには個人差があります)

 

◆サイコパスに向いている職業◆

前人未到の地への探検、危険物処理、スパイ、新しい食料の確保、原因不明の病気の究明大掛かりな手術、敵国との外交交渉他、小説家、マスメディア、ジャーナリスト、証券トレーダー、登山家や冒険家、シリコンバレー、ドラスティックな判断をできる企業の最高経営責任者、警官、などの人とのできないような仕事を引き受けることで人類全体に役に立ってきた面もある

私がやっている美容系、事前活動家、ボランティアというのはサイコパスの少ない職業top10の5位、6位でした。

短期的に、合理的に、犠牲をいとわず、目標のためだけに動くというサイコパスの性格は、実は子孫を増やしたり、強いやり遂げる力を持っているという意味では人類も役に立ってきていたそうです。

人類は、その後集団で生活したほうが安定した生活が送れ、生き残る確率が高くなったということで、人類には利他性、社会、暗黙の道徳心やルールが生まれた。

◆おまけ◆

モテる男性のタイプ2種類についても書いてありました。

1.養育行動をメインとする子育てにリソースを割いてくれそうな男性=優しい人(イクメン系)

2.あるいは外見上の魅力が高くて、歯に浮くようなセリフを言える男(オラオラ系)↑ 上述の職業に多く、離婚や家庭不和の確率も高い気がします。結婚には向いてないけど強い遺伝子を残そうという本能はある意味人類に役に立っているのかもしれません。と。

 

そろそろサイトも限界かなぁって思うのですが、40歳以上の未婚の人って、1.の人は少ないし、見た目や仕事が安定していても2.の確率が高いです。

 

 幸いにも身近にいない人にはピンとこないかもしれないですが、今回みたいにピンとくる場合とても面白い本です。(苦笑)

サイコパス (文春新書)

サイコパス (文春新書)

 

 興味ある方は読んでみてくださいね。

 

こちらも面白かったけど、サイコパスの前に読んだから話がどんどん薄れちゃって(苦笑)

 

 

利他学 (新潮選書)

利他学 (新潮選書)

 

 

実は以前ちょっと書いた自転車さんも、サイコパス気味かなって思って。

こちらの空気を読まずにガンガン誘ってくる感じで、ポジポジで。ある意味すごいんだろうけど、ちょっと違うのかな、って思ってました。Facebookブロックしたい。。